皆川博子さんの代表作・おススメ作品集
『彼方の微笑』
幼少の頃に幻視体験した日高環は、フレスコ画の制作をしていますが、仕事場である礼拝堂が爆破されます。死に魅せられた女性の物語です。
『恋紅』 直木賞受賞
遊女屋の娘ゆうは、華やかな遊郭の裏も表も見て育ちます。ゆうは、過去に優しさで包んでくれた無名の役者への想いを募らせていきます。
『聖女の島』
孤島に修道会が作った矯正施設があります。非行を重ねた少女たちが、聖女のもとに集められています。謎と官能に満ちた恐怖小説です。
『薔薇忌』 柴田錬三郎賞受賞
舞台に生きる男女が織りなす世界を、幻想的に描いた短編集です。
『たまご猫』
夢とうつつの間に生じる、妖しくも美しい10篇の恐怖小説です。
『幻夏祭』
『妖櫻記』
室町時代。嘉吉の乱を発端に、死者生者が入り乱れて描かれる伝奇小説です。
『骨笛』
『写楽』
謎の浮世絵師・写楽。夢を追う若き芸術家の生き様を描いています。
『死の泉』 吉川英治文学賞受賞
第二次世界大戦下のドイツ。マルガレーテは身ごもり、ナチの施設に身をおいていました。戦火が激化するうちに、狂気を帯びていきます。
『溶ける薔薇』
『冬の旅人』
裕福な家に育った少女は、一枚の西洋画に心を奪われます。その聖像画を学ぶため、17歳で革命前夜のロシアへと留学します。尼僧たちがいる名門女学院を抜け出し、やがて、北の大地シベリアを彷徨い、絵筆を取り続けます。
『総統の子ら』
ナチスが設立した、総統公認の青少年団。その団員だった少年たちの心の軌跡を描いています。
『薔薇密室』
ドイツ・ポーランド国境に、人知れず建つ古びた僧院があります。そこに住まう、一人の男の物語です。
『開かせていただき光栄です』
18世紀ロンドン。当時の先端科学、外科医ダニエルと弟子たちが、連続殺人と不可能犯罪の謎に挑みます。
『双頭のバビロン』
結合双生児として生まれたゲオルクとユリアンの、波乱に満ちた人生を描いています。
『少年十字軍』
13世紀フランス。「天啓」を受けた羊飼いの少年のもとに集まった少年少女。彼らの目的は、聖地エルサレムの奪還でした。
『聖餐城』
二人の少年の友情を軸に、17世紀前半のヨーロッパを描いています。
『海賊女王』
16世紀、アイルランド。実在した女海賊のすざましい生涯を描いています。
『アルモニカ・ディアボリカ』
『開かせていただき光栄です』の続編です。前作ラストから5年後、1775年英国。発見された死体の胸には「ベツレヘムの子よ、よみがえれアルモニカ・ディアボリカ」と謎の暗号が記されていました。
『クロコダイル路地』
1789年7月14日、バスティーユ監獄が襲撃され、騒乱は、またたく間にフランス全土に広がりました。貿易都市ナントを舞台にしています。
『U』
滅びゆくイスラム帝国の王への貢物として、連行された3人の少年たちの、数奇な運命を描いています。