クルト・ヴァランダー警部シリーズで有名なヘニング・マンケルさんの本を紹介するよ!
クルト・ヴァランダー警部シリーズ
『ピラミッド』
スウェーデンの社会状況とともに、若き日のクルト・ヴァランダーを描いた5つの短編集です。
「ピラミッド」小型機の墜落、手芸店の火事と店主老姉妹の死、森の中の男の死といくつかの事件が関連していることが、ヴァランダーたちの捜査で明らかになっていきます。
「ナイフの一突き」
ヴァランダーの言葉ー死ぬのも生きることのうち。人生に素晴らしい時があるように、死ぬにもふさわしいときがある。
『白い雌ライオン』
スウェーデン南部の田舎で、不動産業者の女性が行方不明になります。ヴァランダー警部たちが、彼女の足取りを追っていると、空き家が爆発し、焼け跡から黒人の指、南アフリカ製の銃、ロシア製の通信装置が発見されます。近代化が社会の悲劇や犯罪を生み出しているという皮肉な現実を描いています。
『笑う男』
前作『白い雌ライオン』で、正当防衛とはいえ、人を殺したことに苦しむヴァランダーは、精神的に不安定となり休職します。そんな彼のもとへ、友人の弁護士が訪ねてきます。
『殺人者の顔』 スウェーデン推理作家アカデミー賞最優秀作品賞
1月8日早朝、小さな村から連絡を受け駆け付けた刑事たちは、無惨な傷を負った老夫婦を発見します。クルト・ヴァランダー刑事をはじめ、イースタ署員たちが必死の捜査を展開します。
『リガの犬たち』
スウェーデン南部の海岸に、死体が入ったゴムボートが流れ着きます。死体は海の向こうの人間のようでした。刑事ヴァランダーは、国境を越えて事件に巻き込まれていきます。
『目くらましの道』 CWAゴールドダガー賞
ヴァランダー警部が電話で呼び出されて行った花畑で、少女の焼身自殺を目撃します。また、元法務大臣が惨殺される事件が発生します。
『ファイアーウォール』
タクシー運転手殺害で逮捕された少女が脱走し、焼死体で発見されます。また、病死だとされたITコンサルタントの死体がモルグから盗まれます。単純なはずの事件が絡み合い、新しい時代の犯罪にヴァランダーは苦しみます。
『苦悩する男』
刑事ヴァランダーの娘リンダのパートナーの父、元海軍司令官ホーカンが行方不明になり、彼の妻ルイーズも姿を消してしまいます。ヴァランダーは、娘と孫のために、時々おそわれる記憶の欠落に悩まされながら事件を追います。ヴァランダー最後の物語です。
『北京から来た男』
スウェーデンの北部、ヘリェダーレンの小さな村で、19人の惨殺死体が見つかります。女性裁判官ビルギッタは、被害者の中に母親の養父母がいることがわかり、事件を追い始めます。
『五番目の女』
老人が殺され、金庫には驚くべきものが入っていました。また、花屋の主人が監禁された後、死体で発見されます。父親の急死を知らされるヴァランダーですが、哀しむ間もなく殺人事件が起きます。
『背後の足音』
長年一緒に仕事をしてきた同僚のスヴェートベリが惨殺されます。彼は夏至前夜に失踪した若者たちの事件を一人で調べていました。二つの事件は同一犯の犯行なのでしょうか。
『霜の降りる前に』
ヴァランダーの娘リンダが警察学校を終え、イースタ署に配属されることが決まります。故郷に戻ったリンダの旧友アンナが行方不明になります。まだ警察官になっていないリンダが調べ始めます。
『イタリアン・シューズ』
スウェーデン東海岸群島の突端にある小さな島で一人住む元医師フレドリックのもとに、若い頃、捨てた女性がやってきます。不治の病にかかった彼女は、人生で一番美しい約束を果たしてくれと迫ります。孤独な男・フレドリックの再生の物語です。
『タンゴステップ』
舌癌におかされた警官ステファンは、退職した先輩が惨殺されるという記事を目にします。治療前に休暇をとった彼は、事件の現場へ向かいます。