刑事・鳴沢了シリーズ
『雪虫』
祖父と父を継いで、新潟県警捜査一課となった鳴沢了は、湯沢で殺された老女が、かつて宗教教団の教祖で、50年前の殺人事件に関わったことを突きとめます。
『破弾』
故郷を出た了は、多摩署に勤務していました。資料室で過去の未解決事件を読む毎日でしたが、ようやく、ホームレスが襲撃された事件で、現場に赴きます。
『熱欲』
了が配属された青山署生活安全課では、マルチ商法の詐欺事件の内偵をすることになりました。
『孤狼』
不審死を遂げた刑事の手には、「鳴沢了」と書かれたメモがありました。本庁に呼ばれた了は、新たな相棒と、行方不明の刑事の捜索を命じられます。
『帰郷』
確執の続いていた父が病死しました。葬儀の翌日、一人の青年・鷹取正明が訪ねてきます。彼は、15年前の殺人事件の被害者の一人息子でした。
『讐雨』
連続少女誘拐殺人事件の最後の捜査を終え、署に戻る了と相棒・萩尾聡子の前で、一台の車が爆破します。幸い死者は出ず、二人も軽傷でしたが、署に脅迫状が届いていました。
『血烙』
恋人の息子・勇樹が誘拐されました。彼を守るため、了はアメリカの地を駆けめぐります。
『被匿』
西八王子署管内で、代議士が不審死します。警察は事故と断定しますが、了のもとに地検から、死んだ議員が大規模収賄で事情聴取される予定だったと知らされます。
『疑装』
保護されていた少年が失踪します。彼は、日系ブラジル人で、父親が轢き逃げ事件を起こしていたことがわかりました。
『久遠』
了が前夜会っていた情報屋の岩隈が殺され、青山署の刑事たちが、了の自宅を訪れます。
アナザーフェイスシリーズ
『アナザーフェイス』
大友鉄は、警視庁勤務のシングルファーザーです。幼い息子を育てるため、捜査一課から刑事総務課へ異動しました。ある日、銀行員の子供の誘拐事件が発生し、大友も特捜本部に駆り出されます。
『敗者の嘘』
神田神保町で、強盗放火殺人事件が発生します。容疑者は、連日の任意取調べ後に自殺し、翌日には、真犯人を名乗る謎の女性弁護士が出頭してきます。
『第四の壁』
大友鉄は、かつて所属していた劇団の記念公演に招待されます。だが、主宰の笹倉が舞台の上で絶命します。
『消失者』
大友鉄は、捜査三課からの応援要請を受け、老スリの現行犯逮捕を手伝うことになりました。
『凍る炎』
「燃える氷」メタンハイドレートの研究施設で、密室殺人事件が起きます。大友は、夢のエネルギー資源をめぐる謀略に巻き込まれていきます。
『親子の肖像 アナザーフェイス0』
大友鉄は、最愛の妻を亡くし、捜査一課の仕事と子育ての新しいスタートをきります。若き日の大友鉄の活躍を描いています。
『高速の罠』
父を訪ねるため、高速バスに乗った、大友鉄の一人息子・優斗が、行方不明になります。
『愚者の連鎖』
大友は、長く完全黙秘を続ける男を、取り調べることになりました。
『潜る女』
大友は、捜査二課の茂山から、結婚詐欺グループの一員と思われる女・荒川美智留の内偵を依頼されます。
『闇の叫び』
大友は、息子のかつての同級生の母親から、中学校の保護者が襲われたという電話を受けます。その後、別の保護者が襲われ、大友はその捜査に加わります。
警視庁犯罪被害者支援課シリーズ
犯罪被害者支援課は、被害者の心に寄り添い、傷が癒えるのを助ける、正解も終わりもない仕事です。
『壊れる心』
月曜日の朝、通学児童の列に暴走車が突っ込み、死傷者が多数出ました。
『邪心』
リベンジポルノの相談が、大学院生の綾子から、支援課に持ち込まれました。
『身代わりの空』
富山空港で飛行機が墜ちました。犯罪被害者支援課のメンバーは総動員されました。その中に身元不明の遺体がありました。
『影の守護者』
北多摩で交番襲撃事件が起こりました。被害者は、定年を間近にした巡査部長で、銃による射殺でした。
『不信の鎖』
2年前に、ブラック企業として知られるハウスメーカー社長の娘が殺害されました。捜査は、意外な犯人の自供で、急展開していました。
『天国の罠』
フリーライターの広瀬は、元代議士の今井から、15年前に失踪した娘・香奈の捜索を依頼されます。
『棘の街』
地方都市・北嶺での誘拐事件は、県警捜査一課の刑事・上條のミスにより、被害者が殺害されました。
『沈黙の檻』
17年前の殺人事件で犯人とされた末松は、自らの無実を証明しようとせず、沈黙を守り続けていました。
『穢れた手』
桐谷光次は、松城警察署刑事一課の警部補です。収賄で逮捕された、同期の親友の刑事・高坂拓の名誉を回復するべく、ひとりで捜査をします。
『誤断』
長原製薬の広報部員・槙田は、相次ぐ転落死亡事故に、自社の製品が関わっている可能性があり、被害者家族の口を金で封じろと命じられました。
『異境』
一匹狼の新聞記者・甲斐明人と、孤立した女性刑事・浅羽翔子が、謎の失踪事件を追います。
『Killers』
東京五輪に向けて、再開発が進む渋谷区のアパートで、老人の他殺体が発見されます。
『バビロンの秘文字』
カメラマン・鷹見は、恋人の里香に会いにストックホルムを訪れました。が、目の前で、彼女の勤務先の国際言語研究所が、爆破されました。現場から姿を消した里香は、未解読の粘土板バビロン文書を持ち出していました。鷹見が、里香の行方を追ううちに、古代アッシリアのシュメル人を末裔とする、亡国の民ラガーンの存在を知ります。
『絶望の歌を唄え』
安宅は、元警視庁公安部外事三課の警察官でした。10年前、東南アジアへPKO派遣された時、自爆テロで死の恐怖を味わい、その後警察官を辞めて、喫茶店を営んでいました。ある日、店の近くで、爆弾テロが発生します。
『砂の家』
大手外食企業で働く浅野健人に、知らない弁護士から、父親が出所する連絡が入ります。健人が10歳の時、父親が母と妹を刺し殺して逮捕されました。
『共鳴』
家族を顧みることもなく、刑事として生きてきた麻生和馬は、引きこもっている孫の将を、一時引きとることにしました。
ラストラインシリーズ
『ラストライン』
2020年6月、テレビ東京系列で、「ラストライン」シリーズ初となるテレビドラマ化され放送されました。
定年まであと10年の岩倉剛は、捜査一課から所轄の南太田署に異動となります。管内では、独居老人が殺される事件が発生し、後輩女性刑事とともに捜査に加わります。また管内では新聞記者の自殺が発覚します。
『骨を追え』
刑事・岩倉剛が、立川中央署へ異動早々、10年前に失踪した女子高生の白骨死体が発見されます。岩倉は、上司の三浦亮子や熊倉恵美、そして、10年を経て娘の死を知る家族のケアをする、犯罪被害者支援課の村野秋生たちとともに、事件に迫っていきます。
警視庁追跡捜査係シリーズ
『刑事の絆』
捜査一課追跡捜査係の沖田とかつて同僚だった大友が襲われました。ベンチャー企業が開発したエネルギー資源をめぐる国際規模の策謀に巻き込まれたためです。追跡捜査係に協力依頼はありませんが、沖田は、西川たちとともに事件を調べ始めます。
『夏の雷音』
神保町のギターショップから、アメリカのオークションで1億2千万円で落札されたエレキギターがなくなりました。その店のオーナーも謎の死を遂げます。生まれてからずっと神保町に住む、大学准教授の吾妻幹は、愛するこの街で起きた事件を調べはじめます。