『私が愛したサムライの娘』 角川春樹小説賞受賞
時は、八代将軍・徳川吉宗の元文時代。水面下では、尾張・徳川宗春との対立が繰り広げられていました。尾張徳川家の甲賀同心組頭・左内は、女忍び・雪野を長崎の遊郭に太夫として潜入させます。そこで、彼女は、オランダ館医師・ヘンドリックと出会います。
『エスパーニャのサムライ 天の女王』
17世紀、エスパーニャ(スペイン)王国に渡った慶長遣欧使節のなかに、そのままとどまった二人のサムライがいました。
脳科学捜査官 真田夏希シリーズ
『脳科学捜査官 真田夏希』
真田夏希は、神奈川県警初の心理職特別捜査官に選ばれます。みなとみらい地区で爆発事件が発生し、捜査を命じられます。
『デンジャラス・ゴールド』
逗子の霊園で、大学教授の娘・竜造寺ミーナが誘拐されます。心理職特別捜査官の真田夏希は、ミーナが天才ホワイトハッカー少女だと知ります。夏希たち捜査官は、少しの糸口から真実に迫っていきます。話は次巻シルバーに続きます。
『イノセント・ブルー』
神奈川県警の心理職特別捜査官・真田夏希が公休日に訪れた江ノ島で、他殺死体が発見されます。翌日、捜査本部に呼び出されると、犯人から捜査の指名を受けていることを知ります。
『イミテーション・ホワイト』
IT企業の社長が絞殺され、時限発火装置で花火が打ち上げられるという事件が発生します。神奈川県警心理特別捜査官の真田夏希は、SNS上で被疑者との接触を試みます。
『エピソード・ブラック』
警察庁の同期・香里奈が、暴走してきた車に轢かれ死亡してから10年後。神奈川県内の背乗り事件をきっかけに、上杉と織田は、香里奈の事故死に疑問を抱きます。
『パッショネイト・オレンジ』
テレビ局のプロデューサーが鎌倉の自宅近くで殺害されます。翌日、「贖罪幽鬼」を名乗る者から県警本部に犯行声明があり、さらに殺人予告が送られてきたことから、真田夏希がSNSを通じて交渉を始めます。
『鬼船の城塞』
1741年、鉄砲玉薬奉行の鏑木信之介は、御用船・千歳丸に乗って伊豆諸島を巡っていたある日、巨船に襲われます。その船は、小笠原諸島で海賊を稼業とする後北条水軍の残党・阿蘭党の大型軍船でした。
『斗星、北天にあり』
出羽国の戦国大名・安東愛季は、秋田を統一した名将です。檜山と湊の安東氏を束ね、蝦夷を治め、民のために国造りにまい進した愛季の生涯を描いています。
『江戸萬古の瑞雲 多田文治郎推理帖』
有名な陶芸家・沼波弄山が催す茶会で、江戸では珍しい普茶料理の最中、厠に立った客が殺されます。以前、殺人事件を解決した多田文治郎の推理が始まります。
警察庁ノマド調査官 朝倉真冬シリーズ
『網走サンカヨウ殺人事件』
警察庁長官官房審議官の密命を帯びた地方特別調査官を命じられた朝倉真冬は、ルポライターと偽り、網走中央署の不正の捜査を始めます。網走の雄大な自然が描かれいて旅に出たように癒されました。
『男鹿ナマハゲ殺人事件』
今回、真冬が訪れたのは秋田県男鹿市です。ナマハゲ行事中に起きた不可解な殺人事件の裏側に、県警内部の不正な捜査があると報告を受けます。ナマハゲと男鹿の観光を楽しみながら読みました。
『能登波の花殺人事件』
輪島中央署の捜査本部に開設された殺人事件での不正捜査疑惑により、地方特別捜査官・朝倉真冬は現地に向かいます。輪島は警察官だった父が殉職した地でした。今回も読後感がすっきりする物語でした。
『丹後半島舟屋殺人事件』
資産家の老人の遺体が発見されたのは、丹後半島伊根の舟屋にある和船のなかでした。地元警察の捜査が遅々として進まず、また、京都府警内に犯人とつながる警官がいるという情報が入り、真相究明のため朝倉真冬が伊根に派遣されます。伊根の歴史、風景、海の幸、地酒など旅情を感じさせます。
『刑事特捜隊「お客さま」相談係 伊達政鷹』
元捜査一課のエース刑事・伊達政鷹の異動先は神奈川県警の分庁舎で、相談、クレームを受け付ける部署でした。早速、政鷹は相談を受け、自殺とされた娘の真相を探り始めます。
鎌倉署・小笠原亜澄の事件簿シリーズ
『稲村ケ崎の落日』
鎌倉山にある豪邸で文豪・蘆名盛雄が死体となって発見され、遺作「稲村ケ崎の落日」の原稿が消えます。神奈川県警捜査一課の吉川元哉は、幼なじみで鎌倉署の小笠原亜澄と事件を捜査していきます。