浅田次郎さんの代表作・おススメ作品集
『地下鉄に乗って』
永田町の地下鉄駅の階段を上がると、そこは過去の風景でした。父に反発して自殺した兄が現れます。さらに満州に出征する父を目撃します。
『鉄道員』 直木賞受賞
娘を亡くした日も、妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けました。8編の短編集です。
『壬生義士伝』 柴田錬三郎賞受賞
吉村貫一郎は、貧しさから南部藩を脱藩し、新選組に入隊しました。「人斬り貫一」と恐れられながら、庶民の心を失わなかった吉村貫一郎の非業の生涯を描いています。
『お腹召しませ』 中央公論文芸賞受賞
幕末から維新へ、惑いながらもおのれを貫いた男たちの物語です。
『日輪の遺産』
終戦直前、帝国陸軍がマッカーサーから奪った、時価二百兆円の財宝が隠されました。そして50年後、一人の老人が遺した手帳がその真相を明らかにしようとしていました。
『終わらざる夏』 毎日出版文化賞受賞
1945年、夏。赤紙を受けた3人の男たちは、北の地へ向かいました。終戦直後の知られざる戦争を描いています。
『プリズンホテル』
任侠団体専用の不思議なホテルに集まる人々の笑いと涙のコメディ小説です。
『シェエラザード』
昭和20年、台湾沖で、2300人の命と大量の金塊を積んだ船が、嵐のために沈没しました。その引き揚げ話を持ち込まれた者たちが、次々と不審死します。この船の正体は、何だったのでしょう。
『王妃の館』
パリの広場の片隅にある、ルイ十四世が建てたという「王妃の館」。一見の客は決して泊めない超高級ホテルに、なぜか二組のわけあり日本人ツアーが宿泊することになりました。
『椿山課長の七日間』
働き盛りの46歳で突然死した椿山は、家族に別れを告げるために、美女の肉体を借りて、七日間だけこの世に舞い戻ってきました。
『輪違屋糸里』
新撰組内、芹沢鴨暗殺事件の謎に迫っています。土方歳三を慕う芸妓・糸里は、姉のような輪違屋の音羽太夫を芹沢に殺され、新撰組浪士たちの内部抗争に巻き込まれていきます。
『憑神』
幕末の江戸。貧乏御家人の別所彦四郎は、出世の道をしくじり、そば一杯もままなりません。運に見放されながら、懸命に生きる男を描いています。
『ハッピー・リタイアメント』
定年まであと4年の財務官僚・樋口と、自衛官・大友が、突如、転属を命じられた全国中小企業振興会は、業務実体のない天下り組織でした。
『一刀斎夢録』
新撰組三番隊長・齋藤一。㍾を経て大正の世まで生き延びた「一刀斎」が、夜ごと、幕末の動乱、新撰組が辿った運命などを語ります。
『長く高い壁』
日中戦争中の万里の長城。第一分隊10名が全員死亡という事件が起こりました。真相を解明するため、従軍作家が派遣されます。
『霧笛荘夜話』
霧笛荘は、ある港町の運河のほとりにある古いアパートです。誰もが、行き場を失ってここにたどり着きますが、霧笛荘で暮らす中で、それぞれに人生の真実に気づき始めます。
『一路』
小野寺一路は、父の急死により家督を相続、交代寄合蒔坂家の御供頭として、江戸の参勤行列を差配することになりました。
『黒書院の六兵衛』
不戦開城した江戸城に、てこでも動かない旗本がいました。正体が明らかになるにつれ、誰もが恐れ、追い出すことができません。
『ブラックオアホワイト』
あのバブルの夜、経済の最前線にいたエリート商社マンは、どんな夢を見ていたのでしょう。
『わが心のジェニファー』
アメリカ人青年ラリーは、恋人ジェニファーから、結婚承諾の条件として、日本への一人旅を命じられます。
『おもかげ』
商社マンとして定年を迎えた竹脇正一は、帰りの地下鉄の車内で倒れ、集中治療室に運び込まれました。意識は戻りませんが、本人はベッドに横たわる自分の体を横目に、奇妙な体験をしていました。