熊谷達也さんの代表作・おススメ作品集
マタギシリーズ
『相克の森』
編集者の美佐子は、「山は半分殺してちょうどいい」というマタギの言葉に衝撃を受けます。自然との共生は可能なのでしょうか。
『邂逅の森』 山本周五郎賞受賞、直木賞受賞
秋田の貧しい農家に生まれた主人公は、伝統のマタギを生業として生きていました。地主の一人娘と恋に落ち、村を追われますが、山や狩猟への強い思いから、再びマタギとして生きていきます。
『氷結の森』
日露戦争に従軍していた主人公は、過去から逃れるため、樺太で流浪の生活を送っていました。その彼を死んだ妻の弟が執拗に追いかけます。ついに主人公は国境を越え、極東ロシアへ逃げます。
『ウエンカムイの爪』
北海道で、ヒグマに襲われた動物写真家を救ったのは、謎の女性でした。
『漂泊の牙』
東北の山奥で、主婦が惨殺されます。現場には、絶滅したはずのオオカミの足跡がありました。妻を殺された動物学者の追跡が始まります。
『まほろばの疾風』
8世紀末、東北には、大和朝廷に属さない人々がいました。彼らを率いるアテルイは、自由のために、大和朝廷に立ち向かっていきました。
『荒蝦夷』
8世紀、陸奥国で、大和朝廷に牙をむく男がいました。彼は何を思い蜂起したのでしょう。
『モビィ・ドール』
巌倉島は、イルカが住む島として知られていました。涼子は、イルカの生態調査をしていました。突然、出現したシャチの群れによって、平穏な島に波紋が広がります。
『懐郷』
『はぐれ鷹』
鷹匠を目指す杉浦岳史は、高齢の師匠に不安と不満を覚えて、独立します。野生の鷹と人間を描いた感動作品です。
『銀狼王』
明治20年、開拓期の北海道を舞台に、伝説の巨大な狼と、狼を追う老猟師の物語です。
『稲穂の海』
昭和40年代の宮城県。希望と不安を抱えながら、たくましく生きる人々を描いた短編集です。
『烈風のレクイエム』
わずか20年間に3度の悲劇に見舞われた函館。昭和9年の大火災、昭和20年の大空襲、昭和29年の青函連絡船の沈没。そのすべてに遭遇した男の物語です。
『調律師』
主人公は、ある出来事がきっかけで、ピアノの音を聴くと「香り」を感じるようになりました。調律師である男の物語です。
『希望の海 仙河海叙景』
東北の港町に生きる人々の姿を通して描かれる、3、11からの再生の物語、全9編です。