ねずみ
今日は、どんな本を紹介してくれるの?
ふみもこ
今日は、小説家、妖怪研究家、グラフィックデザイナー、アートディレクター、日本推理作家協会代表理事など。『魍魎の匣』日本推理作家協会賞、『嗤う伊右衛門』泉鏡花文学賞、『後巷説百物語』直木三十五賞、『西巷説百物語』柴田錬三郎賞、『遠巷説百物語』吉川英治文学賞など数え切れないほどの作品がある京極夏彦さんの本を紹介するよ!
ねずみ
楽しみ!
百鬼夜行シリーズ
『姑獲鳥の夏』
文士・関口は、久遠寺家にまつわる奇怪な噂について尋ねようと京極堂を訪れます。探偵・榎木津、京極堂の妹・敦子、刑事・木場たちは、久遠寺家のかかわる事件に巻き込まれていきます。古本屋、神主、陰陽師である京極堂が憑き物を落とし、事件を解き明かしていきます。
京極堂の言葉「この世には不思議なことなど何もないのだよ」
『魍魎の匣』 日本推理作家協会賞受賞
美少女・加菜子の駅での転落事件、バラバラ殺人事件、箱を祀る霊能者、箱詰めにされた少女たちの四肢、巨大な箱のような建物と、箱を巡る不気味で長い物語が展開されます。
京極堂の言葉「幸せになるのは簡単で、人を辞めてしまえばいいのだ」
『鉄鼠の檻』
昭和28年。箱根山中にある謎の寺・明慧寺の取材のため中善寺敦子、鳥口らは、宿泊した旅館で、老医師・久遠寺、骨董商・今川と出会います。その旅館で突然、僧侶の死体が現れます。また訪れた明慧寺でも老僧が殺害されます。禅宗の歴史が描かれる中、明慧寺の秘密とは何なのでしょう。
巷説百物語シリーズ
『巷説百物語』
江戸時代。怪異譚を集めるため諸国を巡る戯作者志望の山岡百介は、越後の山小屋で不思議な者たちと出会います。御行のその者たちは、闇に葬られる事件を金で請け負い、妖怪の伝承を操り解決していきます。