中島京子さんの代表作・おススメ作品集
『冠・婚・葬・祭』
日本人なら誰もが経験する儀式での、さまざまな人生や人間模様を描いています。
『小さいおうち』 直木賞受賞
昭和初期の東京。戦争の影が濃くなる中での家庭の風景や人々を、ある女中の回想として描いた物語です。
『女中譚』
『小さいおうち』の姉妹編です。「アキバ」のメイドカフェにばあさんがやってきて、女中をしていた若かりし頃の思い出に耽ります。
『エルニーニョ』
瑛は、暴力男の留守を狙い、外出します。公園で出会った見知らぬ女性からの言葉を聞いて、家から逃げ出します。
『妻が椎茸だった頃』 泉鏡花文学賞受賞
ちょっと怖くて、愛しい5つの短編集です。
『かたずの!』 河合隼雄物語賞受賞、柴田錬三郎賞受賞、歴史時代作家クラブ賞作品賞受賞
慶長5年、根城南部氏当主、直政の妻は、夫の直政と嫡男の不審死直後からの、叔父の謀略に困惑します。しかし次々とやってくる困難に立ち向かっていきます。江戸時代唯一の女大名の物語です。
『長いお別れ』 中央公論文芸賞受賞
認知症の父を支える妻と娘たちが過ごした温かく、切ない、お別れまでの10年の日々を描いています。
『のろのろ歩け』
北京、上海、台湾、それぞれの街で3人の女性が、出会った人を描いた3つの短編集です。
『北京の春の白い服』
夏美は、中国初のファッション誌創刊に向けて、文化の違う北京で奔走します。
『時間の向こうの一週間』
亜矢子は、上海に赴任したばかりの夫に代わり家探しをします。
『天燈幸福』
亡き母の言葉をたよりに、美雨は台湾に旅立ちます。
『花桃実桃』
40過ぎの花村茜は、急死した父のアパートに管理人として住むことにしました。個性的な住人と茜の心温まる物語です。
『やさしい猫』
シングルマザーの保育士ミユキは、8歳年下の自動車整備士のクマさんに心惹かれ、ずっと一緒にいたいと願っていました。が、クマさんがスリランカ出身の外国人であることから、ささやかな幸せが奪われてしまいます。
『ゴースト』
目をこらすと見えるかもしれない幽霊。温かな7つの幽霊連作集です。
『夢見る帝国図書館』
作家の私は偶然、上野公園のベンチで喜和子さんと出会います。図書館を愛した喜和子さんと、図書館が愛した人々の物語です。