ふみもこブログ
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読書本レビュー

篠田節子さんの代表作・おススメ作品集

篠田節子さんの代表作・おススメ作品集

 

ねずみ
ねずみ
今日はどんな本を紹介してくれるの?
ふみもこ
ふみもこ
今日は数多くの賞を受賞されていらっしゃる小説家、ホラー・SF・推理小説家の篠田節子さんを紹介するよ
ねずみ
ねずみ
たくさんの賞を受賞されているんだね~楽しみ♪

『絹の変容』で小説すばる新人賞受賞

偶然、不思議な糸を作る蚕を発見した主人公は、その魅力に取りつかれ、バイオテクノロジーの技術者の協力を得て、繁殖させようとします。一見成功したように見えましたが、意外なところからパニックがおきます。ミステリー風のSF小説です。

『ゴサインタン』山本周五郎賞受賞

結木輝和はネパール人のカルバナと結婚しましたが、両親が相次いで死に、また妻のせいで全財産を失ってしまいます。怒り、悲しみ、絶望の中、失踪した妻を探して、神の山ゴサインタンにたどり着きます。人間の魂の再生を描く物語です。


『女たちのジハード』で直木賞受賞

中堅保険会社に勤める5人のOL。男性優位社会の中で、踏まれても虐げられてもたくましく、人生を切り開いていこうとする女たち、それぞれの選択と闘いを描く物語です。

『仮想儀礼』で柴田錬三郎賞受賞

失業中の男二人が、金儲けのために教団を作ります。二人の思惑を超え、信者の数は増え続け、大きなうねりの中に飲み込まれていきます。その後、スキャンダルの末、教団はお金を失います。残った信者たちの心の傷はどうなるのか、真の救済の在り方を問う物語です。

『インドクリスタル』で中央公論文芸賞受賞

主人公藤岡は、人工水晶開発のためにマザークリスタルの買い付けにインドにいきます。インドで村人と交渉、試掘重ねる中で、思いがけない困難に直面します。

『鏡の背面』で吉川英治文学賞受賞

被害者の女性たちが暮らすシェルターで、先生と呼ばれていた人物は、正反対の人格を持つ人間でした。鋭い人間描写が感じられる物語です。

2020年には、紫綬褒章受賞。読み応えのある著書が多数あります。

『聖域』

編集部で偶然目にした、未発表の原稿『聖域』。過去にさかのぼっていくと、この原稿に関わった者は、みんな破滅の道をたどっていきます。憑かれたように、行方不明の作家を追い求めていきます。

『弥勒』

ヒマラヤの小国パスキムは、美しい仏教美術を持つ王国です。永岡英彰は政変で国交を断絶したパスキムに、単身潜入するが、そこで目にしたのは、僧侶たちの虐殺された姿でした。そして革命軍にとらえられ、想像を絶する体験をします。救いとは何かを問い詰めた物語です。

『ブラックボックス』

サラダ工場のパートタイマー、野菜生産者、学校給食の栄養士が見たものは。食と環境の崩壊連鎖をあぶり出すサスペンスです。

『夏の災厄』

撲滅された伝染病が発生します。感染防止と原因究明に奔走する市の職員たちは、硬直した行政システムと現代生活の脆さを痛感します。危機管理を問うパニック小説です。

『贋作師』

絵画修復という職人になったヒロインが、今は亡き恋人の足跡を追っていきます。そして有名な芸術家の遺作を手掛けることになります。謎を追ううちに物語にのめり込んでしまいます。

『恋愛未満』

恋愛には至らない男女の微妙なつながりを描いた5つの短編集です。『夜の森の騎士』では、認知症の母親の介護をする辛さの中で光が差し込むように感じられました。

『青らむ空のうつろのなかに』

人間の心の闇を描いた7編の短編集です。大地震後の食糧難、家に入り込んでいく少女、老人の介護をするロボット、豚にだけ心を開く少年などありそうな怖い物語です。

『肖像彫刻家』

正道は、53歳、バツイチの元芸術家です。八ヶ岳で職人として彫刻を始めます。が、彼の作る作品には魂が宿ってしまいます。

『失われた岬』

美都子の友人・清花が、質素な暮らしをするようになり、やがて、北海道へ転居し、失踪します。時を経て、ノーベル文学賞を受賞した作家・一ノ瀬が失踪します。失踪した人々は、北海道のある岬に向かいます。その岬には何が隠されているのでしょう。

『竜と流木』

ジョージは、太平洋の小島ミクロ・タタにいる水の守り神・両生類ウアブの研究者です。インフラ開発で人工池に移されたウアブが大量に死んでしまいます。壊れた生態系が起こすバイオミステリーです。