『薫香のカナピウム』
未来の地球。熱帯雨林のカナピウムという地上40メートルの林冠部で人々は暮らしています。少女たちは匂いを手がかりに樹上を飛び回ります。やがて旅をする人々とともに、自由に生きていくために闘うことになります。
『セント・イージス号の武勲』
19世紀初頭。イギリス海軍に徴集された少年トビーは、天涯孤独でした。フランスとの交戦中に、海に落ち遭難していたところ、セント・イージス号に救出されます。その船は、若者たちが働く、新しい技術を持った軍艦でした。
オーシャンクロニクルシリーズ
『深紅の碑文』
25世紀、陸地の大部分が水没してしまいます。人類は、わずかな土地で暮らす陸上民と、魚舟と海で暮らす海上民とに分かれていました。地球規模の大異変が迫っていることが発表され、資源、食料などをめぐって両者の対立が激化します。
『華竜の宮』
25世紀、ほとんどの陸地が水没し、多くが失われてしまいます。人間は陸上民と海上民に分かれ、異なる生活を送っていました。
『ショコラティエの勲章』
絢部あかりは、和菓子店「福桜堂」に勤めています。近所には人気のショコラトリーがあり、そこで不可解な事件が起こります。
『夢みる葦笛』
「夢みる葦笛」街にイソギンチャクのような頭を持つ生物が現れます。不思議な曲を奏でるそれは、増殖し、人々は魅せられていきます。
人と人ではないものや、科学と呪術など、様々な境界上を描いた10編の物語です。
『魚舟・獣舟』
陸地の大半が水没した未来世界。そこにいる魚舟と獣舟と呼ばれる異形の生物と人間とのかかわりを描いています。表題作の他5つの短編集です。
『リラと戦禍の風』
第一次世界大戦下、両親を亡くしたポーランドの少女リラは、魔物である伯爵と暮らしていました。伯爵が連れてきたドイツ人兵士を護衛にして、ヨーロッパ中で起こる悲劇を目の当たりにします。
『播磨国妖綺譚』
室町時代、播磨国に蘆屋道満の血を引く兄弟・律秀と呂秀がいました。庶民のために薬を方じ、祈祷によって物の怪を退ける法師陰陽師の二人は、一匹の鬼と出会います。