葉室麟さんの代表作・おススメ作品集
2017年に、66歳でお亡くなりになりました。
秋月藩シリーズ
『秋月記』
筑前の秋月藩で、家老への不満が高まっていました。間小四郎は、仲間とともに立ち上がり、家老の排除に成功します。が、その背後には、福岡藩の策謀がありました。
『蒼天見ゆ』
臼井六郎は、元秋月藩士の父、そして母までも惨殺され、仇討ちを誓います。しかし、明治に入ると、仇討ちは禁止されてしまいます。
羽根藩シリーズ
『蜩ノ記』 直木賞受賞
豊後羽根藩の檀野庄三郎は、不始末を犯し、切腹と引き換えに、向山村に幽閉中の秋谷の元へ遣わされます。10年後の切腹を命じられている秋谷を、監視していた庄三郎は、秋谷と接しているうち、無実を信じるようになります。
『潮鳴り』
伊吹櫂蔵は、豊後羽根藩で、役目をしくじりお役御免となっていました。ある日、家督を譲った弟が切腹。遺書から藩の裏切りを知った櫂蔵は、弟の無念を晴らそうとします。
『春雷』
藩主・三浦兼清のため、苛烈な改革を断行した多聞隼人は、怨嗟の声を一身に受け止めます。
『秋霜』
一揆から3年、豊後羽根藩の屋敷で、楓は孤児たちを見守り、平穏に暮らしていました。そこへ謎の男が現れます。
『草笛物語』
『蜩ノ記』を遺した戸田秋谷の切腹から16年。両親の他界に伴い、少年赤座颯太は、藩校教授の伯父に預けられていました。しかし、騒動が起こり、薬草園番人の檀野庄三郎に預けます。
黒島藩シリーズ
『陽炎の門』
桐谷主水は、親友を裏切って、執政の座についたと言われていました。三十半ばで娶った妻・由布は、自らの手で介錯した親友の娘でした。ある時、由布の弟が仇討ちに現れます。
『紫匂う』
『山月庵茶会記』
雨宮蔵人シリーズ
『いのちなりけり』
次期藩主と言われた雨宮蔵人と美弥は、ひとつの和歌をめぐり、命をかけて再会を期すが、幕府と朝廷が絡んだ渦に巻き込まれてしまいます。
『花や散るらん』
京で静かに暮らす雨宮蔵人と美弥は、今度は、赤穗・浅野の悸吉良討ち入りに、立ち会うことになります。
『影ぞ恋しき』
京で暮らす雨宮蔵人のもとに、吉良上野介の子の家人が、訪ねてきました。
『銀漢の賦』 松本清張賞受賞
西国の小藩、郡方・日下部源吾と、名家老と謂われる松浦将監は、幼なじみで同じ剣術道場に通っていました。二人はある出来事をきっかけに、絶縁状態になっていましたが、再び運命が交わります。
『風渡る』
秀吉の懐刀・黒田官兵衛と、日本人修道士ジョアン。二人は、変革の時代、折々に関わりながら生きていました。
『オランダ宿の娘』
「シーボルト事件」などの史実をもとに、困難な中で生き抜く姉妹の姿を描いています。
『柚子の花咲く』
筒井恭平は、村塾の恩師が、隣藩で殺されたのを知り、命がけで真実を突き止めようとします。
『川あかり』
藩で一番の臆病者と言われる男、伊藤七十郎。派閥争いの渦中にある家老を斬れと、命じられます。
『冬姫』
冬姫は、織田信長の娘です。信長の血継承をめぐり、さまざまな争いに翻弄されながら生きた姿を描いています。
『潮騒はるか』
「安政の大獄」目前の変革期。自分を信じて、懸命に生きる人びとを描いています。
『無双の花』
『蛍草』
奉公先の主人が、無実の罪を着せられます。菜々は、幼き二人の子を守るために、孤軍奮闘します。
『おもかげ橋』
貧侍の草場弥市と、武士の身分を捨て商家に婿入りした小池平次は、幼なじみでした。二人は、初恋の女・萩乃の用心棒を引き受けます。
『春風伝』
『山桜記』
『緋の天空』
『乾山晩愁』
天才絵師・尾形光琳の弟、陶工の尾形乾山の物語など、5篇を収録しています。
『風のかたみ』
豊後・安見藩の女医の桑山伊都子は、目付方から、謀反で企てた佐野家一族の女たちを、生かすよう命じられます。
『天翔ける』
『暁天の星』
明治新政府で、外務大臣として、欧米列強と対峙した陸奥宗光の物語です。