原田マハさんの代表作・おススメ作品集
アート小説といえば、キュレイターだった原田マハさんの作品です。アート小説以外にも、人々の出会いや再生、癒しを描いた作品もあります。
『楽園のカンヴァス』 山本周五郎賞受賞
ルソー作《夢》に似た絵画。その絵画が本物か偽物か、見極めなくてはならない状況になります。美術好きにはたまらない一冊です。
『たゆたえども沈まず』
1886年、フランス。当時、売れない画家ゴッホと、日本人美術商、林忠正の奇跡の出会いを、そしてゴッホの名作やゴッホ自身のことも描かれています。
『暗幕のゲルニカ』
国連本部に飾られたピカソの《ゲルニカ》が、突然消えてしまいます。キュレイターである主人公八神は、《ゲルニカ》をめぐる陰謀に巻き込まれながら、真相を明らかにしていきます。
『ジヴェルニーの食卓』
セザンヌ、マティス、モネ、ドガの人生と作品の物語を描いた短編集です。
『生きるぼくら』
いじめを受けたことにより、家から出られらくなった主人公。苦難と挫折から立ち上がろうとする、人生再生の物語です。
『一分間だけ』
『風のマジム』
派遣社員から女社長へ、実話をもとにしたサクセスストーリーです。
『独立記念日』
女性による女性のための短編集です。今までの自分を断ち切る、そんな意味の独立記念日。励まされる物語です。
『星守る犬』
職も家も家族も失った男が、愛犬と旅に出る、切ない感動の物語です。人気コミックのノベル化を原田マハさんが担当しました。
『旅屋おかえり』
売れないタレント岡えりか。たまたま始めた「旅代理業」は、出会った人々を笑顔に変えていきます。
『ユニコーン ジョルジュ・サンドの遺言』
「それが、それだけが、私の唯一の望み」。ジョルジュ・サンドは、ある望みを未来に託し、永遠の眠りにつきます。その昔、滞在していた古城で、美しいタピスリーに魅せられます。描かれていた貴婦人が夜ごとサンドに語りかけました。中世美術の傑作、連作タピスリー《貴婦人と一角獣》の秘められた物語です。
『美しき愚かものたちのタブロー』
日本に美術館を創りたいという夢のために、生涯を懸けた実業家、松方幸次郎のお話です。戦時下フランスで、絵画コレクションを守り抜いた日置紅三郎をはじめ、敗戦国日本にアートとプライドを取り戻した男たちがいました。奇跡が重なった国立西洋美術館、誕生の物語です。
『ハグとナガラ』
ハグは、仕事も恋人もなくし、絶望していました。そんな時、大学時代の親友ナガラから一緒に旅に出ようとメールが届きます。それから二人は季節ごとに旅に出ました。こんな時期だから、本の中で旅をしましょう。
『モネのあしあと』
キュレーターであった著者が、モネの人生と印象派について分かりやすく解説しています。モネがキャンバスに向かっている姿が目に浮かび、モネの作品を見ていて幸せな気分になる理由がわかります。
『常設展示室』
さまざまな思いを抱えて美術館に足を運んだ人々が、奇跡のような絵画に出会います。『群青』ニューヨークでキュレーターとして働く美青は、訪れた病院で、ピカソの画集に夢中になる弱視の少女に出会います。全6篇の短編集です。
『風神雷神』
京都国立博物館研究員の望月彩は、たずねてきたマカオ博物館学芸員のレイモンド・ウォンに導かれ、マカオを訪れます。そこで、彩が目にしたものは、『風神雷神』が描かれた西洋絵画と、天正遣欧使節団の原マルティノの署名がある古文書でした。壮大なスケールで描かれる俵屋宗達の物語です。
『スイート・ホーム』
高台の素敵な街にある小さな洋菓子店で繰り広げられる家族の物語です。『あしたのレシピ』『希望のギフト』、心温まる連作短編集です。
『キネマの神様』
39歳独身の歩は、突然会社を辞めます。そんな時、映画とギャンブルが趣味の父が倒れ、多額の借金が発覚します。父が雑誌に歩の文章を投稿したのをきっかけに、歩は編集部に採用されます。そして、父の映画ブログを始めることになります。
『ごめん』
「ごめん」陽菜子が不倫旅行中に、夫が事故に遭い意識不明になります。全4編、何かを失くした4人の女性の物語です。
『さいはての彼女』
「さいはての彼女」鈴木涼香は、25歳で起業した社長です。会社は成長したものの、日々、仕事に追われていました。そんな時、一人旅に出かけます。沖縄へ行くはずが手違いで、女満別に着いてしまいます。全4編の女性の物語です。
『花々』
純子は島を愛する旅人で、成子は沖縄出身のキャリアウーマンです。二人は、奄美諸島の島々を旅して、大切なものを見つけます。
『〈あの絵〉のまえで』
街の美術館で、〈あの絵〉と出会った人たちが、再び歩き出します。
『アノニム』
ジャクソン・ポロックの幻の傑作「ナンバー・ゼロ」のオークションが香港で開かれます。真矢美里は、仲間の7人とオークション会場に入り込みます。また、アーティストになることを夢見る高校生の英才に謎の窃盗団からメッセージが届きます。
『リボルバー』
パリで小さなオークション会社に勤務している高遠冴の元に、ある日、錆びついた一丁のリボルバーが持ち込まれます。