『砂丘の蛙』
殺人事件を起こし刑期を終え出所した崎津が神戸で殺されます。その直後、9年前に崎津を逮捕した刑事・片倉も何者かに刺されます。崎津からの手紙にある「砂丘の蛙」と妹の存在を手掛かりに捜査を始めます。
『中国毒』
クロイツフェルト・ヤコブ病の特別調査研究班のメンバーである2人、厚労省の職員がひき逃げされ、医大教授が他殺体で発見されます。警察庁外事情報部の間宮貴司と、週刊誌の記者・奈村由美子が真実を追いかけます。
『TENGU』
1974年秋、群馬県の寒村で凄惨な連続殺人事件が起きます。後に、日本に駐留する米軍の政治的介入により迷宮入りとなります。中央通信の記者・道平は、26年前の捜査資料を手にし、真相を追いかけます。
『冬蛾』
私立探偵の神山健介は、一年前に起きた村人の不審な死の調査を依頼されます。彼が人里離れた七ツ尾村に入り調べ始めると、大量殺人事件が明らかになります。
『早春の化石』
私立探偵・神山健介は、モデルの中嶋佳子から2年前に殺された双子の姉の遺体の捜索と、自殺した犯人の身元を調べることを依頼されます。ほとんど手掛かりがない中、神山は調査を始めます。
『The Profiler 悪魔は天使の胸の中に』
仙台、福岡、新宿と日本各地で見知らぬ女性をバットで殴り死傷させる事件が続いて起きます。新宿署の城島刑事は、元FBI心理捜査官で心身に大きな傷を持つエミコ・クルーニルとともに事件の真相に迫ります。
『Mの暗号』
小笠原伊万里は、殺された父が祖父から預かっていた謎の地図と暗号を解読してほしいと、歴史作家の浅野迦羅守を訪ねます。二人は、友人の数学の天才ギャンブラーと元CIAエージェント正宗の協力を得ながら、戦後、消えた膨大な金塊を捜し始めます。
『黄昏の光と影』
定年間近の刑事・片倉は、孤独死した男の捜査を担当することになりました。が、この男の身元を示すものがなにもなく、おまけにスーツケースから白骨死体が発見されます。死んでいたのは一体誰なのか、地道な捜査が始まります。