桐野夏生さんの代表作・おススメ作品集
『顔に降りかかる雨』 江戸川乱歩賞受賞
親友が一億円持って消えます。大金を預けた男と、主人公村野ミロは、協力して捜索を始めます。
『OUT』 日本推理作家協会賞受賞
弁当工場のパートを勤める平凡な四人の主婦たちが、犯罪を犯します。彼女たちの魂はどこに行き着くのでしょう。
『柔らかな頬』 直木賞受賞
お互いの家族を連れ、愛人と旅行中、娘がいなくなります。罪の意識に駆られる母親と、病を抱えた元警察官が、娘を探し始めます。人物の描写が優れた作品です。
『グロテスク』 泉鏡花文学賞受賞
美貌の妹ユリコと、名門女子高の同級生和恵は、卒業してから20年後、娼婦の姿で殺されます。いったい何があったのでしょう。真実はわかりにくいのですが、重みのある作品です。
『残虐記』 柴田錬三郎賞受賞
主人子は、10歳の時、誘拐監禁された経験を持つ女流作家です。彼女が手記を残して消えてしまいます。いたたまれない場面もありますが、心理描写の優れた作品です。
『魂萌え』 婦人公論文芸賞受賞
平穏な生活を送っていた主人公ですが、59歳で、63歳の夫を突然亡くします。たったひとりで、老いと孤独に向き合い、変わっていきます。大きな希望を与えてくれる作品です。
『東京島』 谷崎純一郎賞受賞
無人島に流れ着いた主人公と、男たちのサバイバルを描いた物語です。
『ナニカアル』 島清恋愛文学賞受賞
『メタボラ』
記憶をなくした青年は、自分探しの旅に出ます。孤独な魂の冒険を描いています。
『IN』
恋愛の涯にあるものは何でしょう。作家タマキは、取材を進めますが、最後に何を見るのでしょう。
『夜また夜の深い夜』
舞子の母親は、本当の名前を言わず、父親の名前もルーツも教えず、なぜか顔の整形を繰り返しています。舞子には、国籍もIDもありません。母は何から逃れ、何を隠しているのでしょう。
『ハピネス』
33歳の有紗は、あこがれのタワーマンションに暮らしています。おしゃれなママたちのグループに入りますが、隠していることがいくつもありました。
『だから荒野』
46歳の主婦が、家族から離れ、希望を持って生きてゆく物語です。
『猿の見る夢』
『夜の谷を行く』
『路上のⅩ』
『とめどなく囁く』
海の事故で帰らなかった夫。8年後、連絡が入ります。夫は生きていたのでしょうか。
『日没』
主人子は断崖に建つ療養所へ収容されます。「社会に適応した小説」とは何か。「表現の不自由」の近未来を描いています。
『バラカ』
40歳を過ぎた沙羅は、かつて妊娠中絶した男と再会します。子供がほしい沙羅は、ドバイで少女を養子にします。あれこれうまくいかなくて悩んでいるとき、マグニチュード9の大地震が発生します。