桜木紫乃さんの代表作・おススメ作品集
北海道、特に釧路近辺が舞台の作品が多いです。
『水平線』
北の大地に生きる人びとの、哀しみ、歓びを描き出した、デビュー短編集です。
オール讀物新人賞を受賞した『雪虫』も含まれています。
『霧』
北海道根室が舞台。三姉妹の愛と憎しみが、壮大なスケールで描かれています。
『ラヴレス』 島清恋愛文学賞受賞
姉妹を中心に、母親と娘も含め、女三代の壮絶な人生を描いた物語です。
『ホテルローヤル』 直木賞受賞
北国のラヴホテルを背景に、人生の一瞬のきらめきを鮮やかに描いています。七つの短編集です。
『硝子の葦』
40歳近く年上の、母の愛人だった男と結婚した主人公。夫の事故をきっかけに、日常生活が崩れていきます。
『起終点駅(ターミナル)』
人は生まれる時も死ぬ時も一人、孤独があるからいとおしい。六つの短編集です。
『凍原』
釧路で、少年が行方不明になります。それから17年後、少年の姉が刑事となって帰ってきます。唯一の長編ミステリーです。
『無垢の領域』
悪意のない子どものような主人公と、その主人公に様々な感情を持つ大人たちが描かれています。
『ブルース』
『それを愛とは呼ばず』
妻を失い故郷を追われた男と、夢を失い東京に捨てられた女の物語です。
『砂上』
作家になりたいと思っていた主人公が、書くことに取りつかれていきます。
『緋の河』
カルーセル麻紀さんのことを書きたい、という熱い思いから、物語が生まれています。
『家族じまい』 中央公論文芸賞受賞
認知症の母と横暴な父に戸惑う姉妹と、それぞれの家族が描かれています。
『ふたりぐらし』
ふたりは、幸せになると信じて夫婦になり、夫婦であれば幸せに近づけると信じています。著者の幸福のかたちに触れることができたことが幸せです。
『ヒロイン』
1995年、渋谷で毒ガス散布事件が発生します。実行犯として指名手配された宗教団体の男性幹部に、23歳の信者の女性は何も知らずに同行させられます。この日から17年間の長い逃亡生活が始まります。
『俺と師匠とブルーボーイとストリッパー』
20歳の章介は、北国のキャバレーで働きながら、一人暮らしをしています。新しいショーの出演者、マジシャン、シャンソン歌手、踊り子の3人と同居することになり、彼らと笑いに満ちた1ヶ月を過ごします。
『ブルースRed』
釧路の街を牛耳る影山莉菜は、亡き父の血を引く青年・武博を政治家にしようとしていました。いくつもの裏切りを受けた莉菜は、どこにたどり着くのでしょう。
『光まで5分』
ツキヨは、北海道の東の街から流れて沖縄にやってきます。奥歯の痛みがきっかけで、元歯科医の万次郎と同居人のヒロキと意気投合し、彼らの住まいのタトゥーハウスに転がり込みます。